VOICE OF LAKES #1-根間洋一HC代行
今回から「VOICE OF LAKES」と題しまして、レイクスのメンバーにさまざまな側面から語ってもらうインタビューを随時お届けします。
第1回目は、2月からチームの指揮を執る根間洋一ヘッドコーチ代行です。

―3位浮上のかかった福岡戦は2連敗。厳しい結果に終わりました。
オフェンスの終わり方が悪すぎた。
特に土曜日は40分通して福岡に好きなようにやられてしまった。
私が2月にHC代行に就任した後、一貫して取り組んできたのはボールをシェアし、バスケットにアタックしてファウルをもらい、相手より先にフリースローラインに立って、ファウルトラブルに追い込んで、主導権を握るオフェンスだ。
だが土曜日はそれがまったくできず、個人技に頼りすぎ、ジャンプシュートが多く、外した後に速攻を決められる悪循環に陥った。
この1ヶ月取り組んできたことが、ふりだしに戻ってしまったような気分だった。
日曜日はそこからある程度修正できたし、ディフェンスでもボールマン(ボールを持つ選手)へのプレッシャーをかけたことで、3Q中盤までは上手くいった。
だが、3Q終盤から4Qにかけて、マイケル・パーカーがあれだけバスケットから遠い位置で、ワン・オン・ワンからのシュートを高確率で決めてきたのは想定外だった。
―改善に向けては。
オフェンスの共通認識を徹底することに限る。
オフェンスの終わり方をきちんとできれば、リズムよくディフェンスに戻れるし、リバウンドを奪われて速攻を出され、イージーレイアップやダンクを決められる失点シーンが減る。
ハーフコートディフェンスにも課題がないわけではないが、その失点を減らすことが先決だ。
―「攻撃は最大の防御」であると?
そうとも言えるね。
オフェンスをクリアにすれば、ディフェンスのリズムも良くなる。
そこをまずやらなくてはいけないと考えている。
―福岡戦の日曜日には城宝匡史選手、岡田優選手の「ダブルスナイパー」が実現しました。
前日の首の打撲でマイキーがプレイできるかがティップオフ直前まで分からず、岡田をスターターにした。
結果としてはマイキーが34分プレイできたので、時間帯としては長くならなかったが、ディフェンス面では城宝がナイル・マーリーに上手に高い位置からプレッシャーをかけてくれて、ある程度の効果は出たと思う。
―ジョシュ・ペッパーズ選手の離脱は痛かったですね。
オフェンスの取り組みの中で「バスケットにアタックする」というプレイの核がペップだった。
彼がいたから、センターのいないスモールラインアップも機能したし、マイキーとのコンビネーション攻撃も大きな武器だったから、オプションが減ってしまった。
痛くないといえば嘘になるし、早く戻ってきてほしいのが正直なところだ。
―新加入の寺下太基選手が遠征メンバーから外れるなど、なかなか出番がありません。
彼にはもっと状態を上げてきてほしい。
ほとんどチームのゲームプランが固まっている段階で加入したわけだからね。
ただ、彼がどうこうよりも、遠征が10-11人と決まっている中での総合的判断だ。
もちろんゲームプラン上の判断もあるし、10番目、11番目の選手については、その週どんな練習をしたか、どれだけオフコートでも練習量があるかといった要素を判断材料にしている。
もちろん結果、数字が最も重視されるのがスポーツではあるが、私はコーチとして、そういうことを大事にしたい。
小川、堀川、石橋、佐藤といったプレイタイムの少ないベンチメンバーが、いの一番でシューティングをやっていたり、オフコートでもハードに練習している。
レイクスはよく『タレントが豊富だ』と言われるが、実はそういうベンチメンバーのがんばりが、今のチームを支えている。
準備を怠らない彼らを見れば、スターターのモチベーションは格段に違ってくるからね。

―宮崎戦に向けては。
これは就任以来ずっと心がけていることだが、相手に合わせたバスケットはしない。
大事なのは、自分たちが何をできるか、何をするか。
まずそこを固めておいて、それをベースにして、相手への対策が載ってくるイメージだ。
それが固まらないまま相手を研究しても意味がないし、対策をやっても機能しない。
チームで決めたシステムをしっかり遂行できればオフェンスもディフェンスも機能するし、誰かが特段、多く点を取る必要もない。
繰り返しになるが、オフェンスは終わり方が課題。
バスケットをシェアし、難しいパス、シュートを減らし、シンプルなプレイで確実に得点する。
それによってターンオーバーやミスを防いで、相手にチャンスを与えないこと。
スティールを防ぎ、ルーズボールをしっかりとりに行く球際の強さも必要だ。
ディフェンスではスクリーンアウト、スイッチ、ヘルプといった仕事を怠らず、さらに言えばもっと基本的なひざを曲げ、声を出すといった当たり前の部分をどれだけきちんとやれるか。
リバウンドも、ゲイリー1人に頼る時間があるが、それをどれだけ全員でいけるか。
もう一度、これまでやってきたことを徹底する。
福岡戦のあの敗戦は、この時期に、この相手に、ということを考えれば、起きてはならないことだった。
残り4試合全部、自分たちのバスケットをして勝つ。
お楽しみいただけましたでしょうか?
今後も各選手、レイクスチアリーダーズなどのインタビューをお届けしていきますので、ご期待ください!
第1回目は、2月からチームの指揮を執る根間洋一ヘッドコーチ代行です。
―3位浮上のかかった福岡戦は2連敗。厳しい結果に終わりました。
オフェンスの終わり方が悪すぎた。
特に土曜日は40分通して福岡に好きなようにやられてしまった。
私が2月にHC代行に就任した後、一貫して取り組んできたのはボールをシェアし、バスケットにアタックしてファウルをもらい、相手より先にフリースローラインに立って、ファウルトラブルに追い込んで、主導権を握るオフェンスだ。
だが土曜日はそれがまったくできず、個人技に頼りすぎ、ジャンプシュートが多く、外した後に速攻を決められる悪循環に陥った。
この1ヶ月取り組んできたことが、ふりだしに戻ってしまったような気分だった。
日曜日はそこからある程度修正できたし、ディフェンスでもボールマン(ボールを持つ選手)へのプレッシャーをかけたことで、3Q中盤までは上手くいった。
だが、3Q終盤から4Qにかけて、マイケル・パーカーがあれだけバスケットから遠い位置で、ワン・オン・ワンからのシュートを高確率で決めてきたのは想定外だった。
―改善に向けては。
オフェンスの共通認識を徹底することに限る。
オフェンスの終わり方をきちんとできれば、リズムよくディフェンスに戻れるし、リバウンドを奪われて速攻を出され、イージーレイアップやダンクを決められる失点シーンが減る。
ハーフコートディフェンスにも課題がないわけではないが、その失点を減らすことが先決だ。
―「攻撃は最大の防御」であると?
そうとも言えるね。
オフェンスをクリアにすれば、ディフェンスのリズムも良くなる。
そこをまずやらなくてはいけないと考えている。
―福岡戦の日曜日には城宝匡史選手、岡田優選手の「ダブルスナイパー」が実現しました。
前日の首の打撲でマイキーがプレイできるかがティップオフ直前まで分からず、岡田をスターターにした。
結果としてはマイキーが34分プレイできたので、時間帯としては長くならなかったが、ディフェンス面では城宝がナイル・マーリーに上手に高い位置からプレッシャーをかけてくれて、ある程度の効果は出たと思う。
―ジョシュ・ペッパーズ選手の離脱は痛かったですね。
オフェンスの取り組みの中で「バスケットにアタックする」というプレイの核がペップだった。
彼がいたから、センターのいないスモールラインアップも機能したし、マイキーとのコンビネーション攻撃も大きな武器だったから、オプションが減ってしまった。
痛くないといえば嘘になるし、早く戻ってきてほしいのが正直なところだ。
―新加入の寺下太基選手が遠征メンバーから外れるなど、なかなか出番がありません。
彼にはもっと状態を上げてきてほしい。
ほとんどチームのゲームプランが固まっている段階で加入したわけだからね。
ただ、彼がどうこうよりも、遠征が10-11人と決まっている中での総合的判断だ。
もちろんゲームプラン上の判断もあるし、10番目、11番目の選手については、その週どんな練習をしたか、どれだけオフコートでも練習量があるかといった要素を判断材料にしている。
もちろん結果、数字が最も重視されるのがスポーツではあるが、私はコーチとして、そういうことを大事にしたい。
小川、堀川、石橋、佐藤といったプレイタイムの少ないベンチメンバーが、いの一番でシューティングをやっていたり、オフコートでもハードに練習している。
レイクスはよく『タレントが豊富だ』と言われるが、実はそういうベンチメンバーのがんばりが、今のチームを支えている。
準備を怠らない彼らを見れば、スターターのモチベーションは格段に違ってくるからね。
―宮崎戦に向けては。
これは就任以来ずっと心がけていることだが、相手に合わせたバスケットはしない。
大事なのは、自分たちが何をできるか、何をするか。
まずそこを固めておいて、それをベースにして、相手への対策が載ってくるイメージだ。
それが固まらないまま相手を研究しても意味がないし、対策をやっても機能しない。
チームで決めたシステムをしっかり遂行できればオフェンスもディフェンスも機能するし、誰かが特段、多く点を取る必要もない。
繰り返しになるが、オフェンスは終わり方が課題。
バスケットをシェアし、難しいパス、シュートを減らし、シンプルなプレイで確実に得点する。
それによってターンオーバーやミスを防いで、相手にチャンスを与えないこと。
スティールを防ぎ、ルーズボールをしっかりとりに行く球際の強さも必要だ。
ディフェンスではスクリーンアウト、スイッチ、ヘルプといった仕事を怠らず、さらに言えばもっと基本的なひざを曲げ、声を出すといった当たり前の部分をどれだけきちんとやれるか。
リバウンドも、ゲイリー1人に頼る時間があるが、それをどれだけ全員でいけるか。
もう一度、これまでやってきたことを徹底する。
福岡戦のあの敗戦は、この時期に、この相手に、ということを考えれば、起きてはならないことだった。
残り4試合全部、自分たちのバスケットをして勝つ。
お楽しみいただけましたでしょうか?
今後も各選手、レイクスチアリーダーズなどのインタビューをお届けしていきますので、ご期待ください!
VOICE OF LAKES#18―坂井信介代表兼GM(2)
VOICE OF LAKES#17―根間洋一HC代行(3)
VOICE OF LAKES#16―藤原隆充(2)
VOICE OF LAKES#15-岡田優(2)
VOICE OF LAKES#14―仙石幸一
VOICE OF LAKES#13―アイミ、シィカ、カナ
VOICE OF LAKES#17―根間洋一HC代行(3)
VOICE OF LAKES#16―藤原隆充(2)
VOICE OF LAKES#15-岡田優(2)
VOICE OF LAKES#14―仙石幸一
VOICE OF LAKES#13―アイミ、シィカ、カナ
Posted by 滋賀レイクスターズ.at 2011年04月12日13:20