楽しみにしてくださっていたみなさま、長らくお待たせいたしました。
やはり、選手・スタッフともども、沖縄での敗戦の後、心を整理するのに、ある程度の時間を必要としました。
みなさまも
ワラの心の葛藤はよくご存知でしょうが、ブログ担当が話した、どの選手も程度の差こそあれ、それは一緒です。
しかしいつまでも、下を向いて悔しがっているわけにもいきませんし、来シーズンに向け、きちんと課題を整理しなくてはなりません。
そう考えまして、まずは新聞、テレビ、ラジオ各社様を対象にした、記者会見を滋賀県庁会見室にて行いました!
すでに報道でごらんになった方もいらっしゃるかもしれませんね。
レイクスとしても、リーグとしても波乱万丈の今シーズンを報告すべく、坂井信介代表兼GM、根間洋一HC代行、藤原隆充キャプテンの3人が、チームを代表して出席しました。
出席者の冒頭のごあいさつはトップページのビデオでご紹介しますので、こちらではレイクスの出席者と記者のみなさんとの一問一答の模様をお伝えします!
―根間HC代行へ。シーズン途中でヘッドコーチが交代するなど、難しいシーズンになったが、HC代行を支えたのは何だったのか?
根間洋一ヘッドコーチ代行(以下、根間) 2月、前ヘッドコーチが解任され、アシスタントコーチからヘッドコーチ代行へ昇格する形になった。まず、助かったのは選手一人ひとりが、コーチ交代を乗り越えて、一貫して次のゲームへの集中を続けてくれたこと。
そして、縁の下の力持ちである選手兼アシスタントコーチの石橋晴行に代表される、周りのスタッフに助けられ続けた、HC代行以降の期間だったなと実感しています。
そして、なんといっても就任直後の大震災が大きかった。
今、バスケットボールをするべきなのか、チームとしてどうあるべきなのか、本当に一から考える機会になりました。
そしてそれは、バスケットボールをできる喜び、意義へとつながっていきました。
日本のプロスポーツの中で、リーグを再開したのはわれわれが最初だと聞いています。
毎週、試合をやるごとに「意義はあるんだ」という思いが強くなっていきました。
それはまた、チームがひとつになる努力を改めてやり直す、いい機会にもなりました。
いろんな意味で、周りのスタッフや、選手の協力があって乗り切れたんだと思いますね。
―就任期間中、取り組んできたことは。
根間 失点を減らすため「オフェンスの終わり方を共通理解のあるものに」とずっと言ってきました。
就任したときに得失点差が1点しかなく、上位チームの失点としては飛びぬけていた。
すなわち不安定な戦いをしていたということで、ハーフコートのディフェンス強化よりもまず、変なオフェンスの終わり方からイージーな失点を重ねるのを防ぐのが先決でした。
オフェンスでは、アーリーオフェンスがレイクスのメンバー構成上、合っていると思ったので、アシスタントコーチ時代から前ヘッドコーチと共に取り組んできましたが、じょじょにアシストが伸び、ターンオーバーも減少傾向になりました。
バスケットにアタックする、という戦術も根付いてきて、フリースロー試投数も増えてきました。
少しずつ、狙ったことができてきたとは感じています。
―藤原キャプテンへ。首位を続けた前半、大震災、プレイオフ初勝利、そしてカンファレンスセミファイナル敗北。すごくいろんな経験をしたシーズンだったかと思うが、一言でいえばどんなシーズンだったか。
藤原隆充キャプテン(以下、藤原) 「想定内」で終わったシーズンだった、といえます。
シーズン前からバスケットボールをチームでやるなかで、「だいたい、こうなるだろうな」という想定をしていました。その自分の想定を破るために、そうなりたくないと思って、やってきたんですが、結果は、想定内に終わってしまいました。
―願うようにいかないその中で、ブースターの存在が支えになったか。
藤原 3年目、滋賀のみなさんは大きな期待を抱いてくれたと思います。メンバーを見ても、レイクスほどに「全員知ってる」というチームはありません。そこそこ名の通った、実績のある選手ばかり。
素人の方でも「優勝するんじゃないか」と期待させたと思います。
その期待に応えられなかったのは、非常に申し訳なく思いますね。
(敗退した)沖縄では、2試合とも観客が3000人を超えていたし、確かに大声援だったけど、(勝利した)プレイオフの京都戦のようなインパクトは感じなかった。
やはり、レイクスブースターは今年もナンバーワンだと思いましたね。常にブースターさんが背中を押してくれたのは間違いない。いい時も、悪いときも、僕が腐りかけたときも、くじけそうになったときも、ブースターのみなさんのおかげで戦いぬけました。
本当に、感謝したいですね。
―HC解任などもあり、チームがバラバラになりかねないシーズンだったかと思うが、どう乗り切ったか。
藤原 その意味では、本当に難しいシーズンでした。
勝つために何よりも大事なチームワークは、積み重ねるもの。
今日できないことが、明日できるというものじゃない。
チームがまとまって戦えている感覚の試合はもちろんありました。
ただ、それを安定して出し続けられなかったな、というのが正直なところです。
あれだけのメンバーがそろうと、どうしても難しい。
能力が高いから、そのぶん自己主張も強いですしね(笑)
それをどうまとめるかというのは今年の課題だったんですが、チームとして作り上げきれなかった。
そこには、すごく責任を感じていますね。
ただ、もちろんみんな、負けるためにやってるわけじゃないし、各々が「優勝するんだ」という気持ちでプレイしていた。
その気持ちはお互い信じあえたんですが、それが優勝につながらなかった。
きつかったですね。
―プレイオフ京都戦、2戦目の逆転勝ちした試合では、かなりよかったように思えたが。
藤原 負けると後がない、という状況の中で、シーズン終わりにきて、最高の試合ができた。
プレイオフ、ホーム初開催、おとなり京都戦という大事な状況のなかで出た。だから、あの試合の後「これでいけるんじゃないか」、「優勝できるんじゃないか」と、勢いだけでなく体感できたんですけどね…。
しかし、それを琉球戦では出せなかった。
ある意味ではそれが、今シーズンのレイクスの象徴だったのかな、と思いますね。
―坂井代表へ。レイクスのbjリーグ参入から今年で3シーズン目になるが、滋賀にバスケットボール文化は根付いてきたか?
坂井信介代表兼GM(以下、坂井) ゼロからのスタートでしたが、3年経過して初期段階はクリアしてきたのかな?と感じています。
みなさんの興味も、1年目とは確実に違ってきています。
1年目はプロバスケットボールのゲームのレベルの高さ、あるいはエンターテインメントの派手さ、チアリーダーの存在、といった「初めて見るものへの興味」が中心でしたが、今は明らかにゲームの内容、シーズンの戦い方、チーム、選手への支持、要望の高まりをはっきりと感じます。
応援も深み、厚みがでてきた。
チームの認知度もおかげさまで上がってきて、どこに行っても応援していただけるようになりました。
―それをさらに発展させるために今後、どうする?
坂井 まず、今年進出できなかったファイナル4に来年こそ進出できるチーム作りが第一です。
西地区の強豪として、これぞプロというゲームを安定して観客の皆さまにお見せすること、またエンターテインメント面や会場運営面でのレベルアップを図ること。
もっともっと、来場者のみなさまに楽しんでいただけるようにしないといけないと感じています。
そして、過去3年と同様にオフやオンシーズン問わず、学校訪問や地域のイベントへの出演などの社会貢献活動をしっかりやり、社会的使命を果たして滋賀におけるレイクスの存在意義をさらに高めること。
この3つがしっかりできれば、観客動員も伸び、スポンサー様の維持や更なる拡大につながると信じています。
…いかがでしたでしょうか。
このあとのフォトセッションでは、根間HC代行、ワラの2人がボールを持ったポーズをとったのですが、ここではおそらく、新聞には載らないであろう、
「どうやって持とうか」「こんなかな」とやってるシーンをお届けしますね。
…最終完成形がこれです!
それではみなさま、ファイナルで。
…あと、もう数人の「声」をお届けします!