-Road to THE FINAL- 滋賀レイクスターズ プレイオフ特設ブログ

VOICE OF LAKES#18―坂井信介代表兼GM(2)

VOICE OF LAKES、ならびに当ブログの最終回です。

滋賀レイクスターズ代表兼GMの坂井信介に、今季振り返りと、来季への構想を語ってもらいます。
チーム、運営会社の創設者である坂井は、滋賀bj会発足からの4年間に思いを馳せ、特別な感慨を抱いていたようです。
今年のプレイオフで初のホーム開催を達成し、初のプレイオフ勝ちぬきを経験しながら、しかし沖縄での完敗に、まだまだ足りないものがあることを痛感させられました。
来季から、さらに成長したレイクスになる、その具体策とは…?


―まず、今季を終えての感想を。
既に来季の準備に入っているところですが、まだ今季ファイナルに進出できなかった悔しさが残っています。
先週末、有明コロシアムで全試合を観戦したとき、昨年以上の悔しさを感じました。
有明ファイナル進出を信じて応援してくださったブースターやスポンサー、関係者の皆様、レイクスチアリーダーズの悔しさを考えると来季への責任を感じます。


―私も悔しかったです…!来季構想は後ほどにするとして、まず初のプレイオフホーム開催と、敗退した沖縄でのカンファレンス・セミファイナルについて語ってください。
初のプレイオフホーム開催は過去3シーズンの集大成のような興行でした。
2日で5000人を超える来場者、逆転勝利もあって、スポーツ興行として最高の盛り上がり、エキサイトメントがあったように思います。

創設活動開始からちょうど4年、個人的に感慨深いものがありました。
チーム、チア、演出関係者などがあの盛り上がりを生みだしているわけですが、一緒にそれを作り上げてくれた来場者の皆さんや66社の特別協賛企業、テレビ中継してくれたびわ湖放送や他関係者のおかげです。
この場を借りて、改めて感謝を申し上げたいですね。


―初日の負けで、どうなることかと思いましたが…。
思い返すとチームは初日、気負っていました。
試合前の雰囲気は(2位浮上のチャンスがあったものの大敗した)4月9日のレギュラーシーズン終盤戦のアウェイ福岡戦の土曜日と同じ感じでしたね。
ただ、プレイオフでは、福岡戦と同様に初日敗退したものの、試合後のロッカールームでは落胆の様子はなく、むしろ、後がなくなって、逆にグッと集中できていたように感じました。

そして2日目。
初の3000人超えの中で2試合ともに今季のベストゲームでした。
もちろんチームもよくやったけれど、過去最高の観客数や応援が後押しした逆転勝利だったなとひしひしと感じましたね。

その場にいた誰もがホームアドバンテージを感じたのではないかなと思いますし、来場者の皆さんがアドバンテージを作ってくれて、本物の一体感を作り出せた。
エキストラゲームの後半、ワラのバスケット・カウントやその後の会場のボルテージはレイクス創設3年の中で、一番記憶に残るシーンですね。


―確かにずっと思い出に残りそうなシーンですね…。しかしまだ2分以上残っていました。
あそこから逆転されていたら、目もあてられない事態になったのでは…と今となっては思うのですが。

そこがホームアドバンテージ!
3000人の中の90%が「逆転はもうあり得ない」とばかりに雰囲気を作りあげてくれました。
今思えば、大した点差じゃなかったんですけど…。
とにかくチーム、ブースターのみなさんが一体となったホームでの勝利でした。


―そこから沖縄でのカンファレンス・セミファイナルです。
個人で戦っていると言われ続けた今年のレイクスでしたが、5/1京都戦でのベストゲームを見て、私も沖縄戦へ期待を抱きました。
ただ、結果は2戦とも完敗。
レギュラーシーズンの1位チームであり、前年までに2年連続でセミファイナルをホーム開催して勝利している沖縄相手に地力で負けた。
この結果を真摯に受け止めて来期へ生かさねばと思いました。


―あと、セミファイナルで悔いが残る点がひとつ。沖縄にまで応援に来てくださった多くのブースターの皆様に、応援席のチケットを用意できませんでしたね。
昨年の神戸でのプレイオフのようにベンチ裏のチケットをブースターの皆様に一般販売することができなかったことが残念でなりません。
カード決定時点では興行主の沖縄チームが既に完売しており、ごく限られた枚数しか入手できなかったという実情があったにせよ、沖縄進出を見越し、もっと早い段階からベンチ裏席を100枚単位で入手しておくべきでした。

加えて、一般販売が難しい理由をタイムリーにお知らせできませんでした。
沖縄へ応援に行った、あるいは行こうとしたブースターの皆様に多大なストレスを与えてしまった。
深く反省しなくてはいけないと思っています。


皆様、この場を借りてお詫び申し上げます。
来年、同様のケースではしっかりチケットを確保します!
というか、まずそれ以前にレギュラーシーズン2位以上を確保し、ホームでカンファレンス・セミファイナルを開催するよう努力します!



…そうすれば、アウェイは有明ファイナルだけ。
有明ではチームシートが500席単位であるから、レイクスブースターの日本一の大声援を受けて戦えます。
来季はぜひ、そういう状況に持っていかなくてはいけないですね。


―しかし、セミファイナルはカードが決まる前から3000席が事実上完売していました。実際に会場に行っても、地鳴りのような声援が、1戦目の最初の得点からありました。琉球はそのあたりも凄かったですね。
3年連続ファイナル4進出というチームの結果もあわせ、現在のbjリーグで最も成功しているチームといえます。
今プレイオフで沖縄ホーム興行を見て改めて思ったのですが、レイクスより1年だけ先輩のチームなのに既に10年歴史があるかのような成熟を感じる運営、ブースターとの関係や地域での存在感があります。
地域性の違いはありますが、レイクスももっともっと、チーム作りや運営面でレベルアップを図らねばならないと痛感しました。



―さて、ここからは来季に向けてです。GMとしてどのようなチーム作りを?
間違いなく来季は上位争いが激しくなります。
今年5位、6位だった京都、島根が更に強くなって上位は混戦になることが予想され、プレイオフ圏内の6位、ホーム開催の4位以内を確保することもこれまで以上に難しくなるでしょう。
そんな中で、どうやったら西地区1位、2位に入れるのかを考えて準備に入ったところです。


―具体的には?
西地区の強豪の沖縄や大阪とレイクスを比較した場合、レイクスにはまだ確固たるスタイルというか、基盤が確立できていないように思います。
バスケットボールのスタイルだけでなく、何と言うか、抽象的ですが、チームの基盤や存在感というか、これがレイクス、という雰囲気を感じさせるものがまだ確立されていない。

もちろんbjリーグの新規チームは何もないところからリーグのドラフト制度によってチームを作るので、本物の基盤作りは後からついてくるものですが、大阪は初期3連覇の実績もあって、スタイルというか基盤があるように思うし、沖縄にもそれができつつあります。
両チームともに、たとえば選手が何割か入れ替わっても、大きく実力やスタイルが変わらないチームとしての力を感じます。
それは、競技実績や歴史が作るのかもしれないし、もしくはプロスポーツの様式美みたいなものなのか…。

いずれにしろスタイルや、基盤といったものの要素はひとつではないですが、レイクスとしての確固としたものを作りたいですね。


―抽象的になってきてしまいましたね(笑)続いて、来季への編成面の考え方から、具体的にいきましょう。
失礼しました(笑)
まずは、基盤作りにあたって「スタイル」をもっているヘッドコーチの招聘を最優先事項として進めています。
人材としては、実績も重要ですが、チーム指導、管理にあたっての考え方、やり方がレイクスの目指す方向に合っていることが大事。
現在人選中ですが、なるべく早く契約して発表したいですね。

そして、FAとドラフト制度を利用して日本人選手を補強します。
「どのポジションにどういう選手が欲しい」というフロアバランス上の理由ももちろんですが、これも今後のレイクスの方向性に合った選手を獲得したいと考えています。
これまで以上にチームプレイを重視しますから、それをできるプレイヤーですね。


―では、外国人選手は?
目指すのは、浜松、琉球などのように、個人で優秀な能力を持ちながら、なおかつ試合ではチームプレイに徹することのできるプレイヤー。これからのbjリーグの水準に合ったプレイヤーで、レイクスのスタイル構築に合う人材を選んでいきたい。
そういう意味では、大幅入れ替えだってあり得ますよ。



―なるほど…。では、運営面での今年の総括と来期への展望を。
プレイオフをはじめてホーム開催できたことで単年度黒字を達成できそうで、ホッとしているのが正直なところです。しかしながら、3シーズン目でようやく単年での収支トントンになったに過ぎず、累積赤字の解消にはまだ至っていません。
チームの維持、強化はもちろん、スポーツ事業を通じての滋賀の活性化への貢献も収益をあげていかないとできないものばかりです。
収益=理念の具現化となるよう、頑張らなくてはいけませんね。

まずは今季、プレイオフも含めて49,800人だった動員を、来季はレギュラーシーズン26試合だけで50,000人動員を達成したい。また、ブースターのみなさんに核となる1600名余りのクラブレイクス会員をもっと増員できるよう、皆様が入っていただきやすいよう、入りたくなるようなクラブに内容を刷新します。
来季は最低でも2000名以上、2500名レベルまでもっていきたいですね。

そして今季、280社を超えるスポンサー様に協力いただいて、スポンサー数はbjリーグナンバーワンになりましたが、これを維持しながら、更に増やしていけるようにスポンサー権益や、サービス向上も必要です。

動員、ブースタークラブ会員数、スポンサー数は地域の支持の指標です。
3つともこれまで以上にレイクスの価値や活動を認めてもらって、拡大できるように努力していきます。
これまでの延長線上として、チーム強化、ゲーム内容、興行エンタテイメントや運営面の向上に取り組んだ上で、新しい取り組みもいくつか始めたい。
具体的には後日発表することになりますけどね。

そして、これとは別に東日本大震災に対する復興支援活動も、今年取り組んだ物資、募金集め以外でも何ができるか検討中です。
今後3-5年の中期を見据えて、継続してできる活動を提示していきたいですね。



―最後に、レイクスに関わるすべての方にメッセージを。
ブースター、スポンサーの皆様、本当に色々なことがあった3年目のシーズンでしたが、応援をありがとうございました。
有明ファイナルへの進出は来期へ持ち越しになりましたが、必ずステップアップできるチームになるように現在、編成面に全力を尽くしています。
新生レイクスにご期待ください!





(編集後記&あいさつにかえて)
いかがでしたでしょうか?
プレイオフ進出が2回目、ホームでの初開催、そして初のプレイオフシリーズ勝利。
今年の成果を受けたからこそですが「もっと、もっと上に」というものがレイクス全体にできあがっています。
浜松、琉球、大阪…。
リーグの強豪チームに追いつき、追い越せと無我夢中に走った3シーズン目、彼らとの距離は着実に縮まっています。
でも、明らかな差や、足りないものが、縮まったがゆえに、はっきりと見えました。
編成面では坂井も申し上げたとおり、新ヘッドコーチ招聘を最優先に動いています。
ブースターのみなさまへのお知らせに時間がかかっていますが、拙速にならないよう、じっくりと着実なチームの構築に取り組んでいます。
正式発表まで、今しばらくおまちくださいね。


…さて、手探りで始めた当ブログも、76回目の今回が最終回です。
できるだけ、これまでとは違う形でレイクスをお伝えしようと取り組んできましたが、いろいろと不手際があり、行き届かないところも多々あったかなと思います。
お待たせしすぎたこともありました。
この場をお借りして、わたしもお詫び申し上げます。
来季、このような機会があるかどうかまだわかりませんが、そのときはぜひ、お楽しみいただけたらと思います。
最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。
最後はもちろん、来季への願いをこめて、この挨拶で締めくくります。

それではみなさま、ファイナルで!


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Posted by 滋賀レイクスターズat 2011年05月28日14:56Comments(0)VOICE OF LAKES

VOICE OF LAKES#17―根間洋一HC代行(3)

VOICE OF LAKES第17回。
今回は、根間洋一ヘッドコーチ代行です。
富山から滋賀へ移籍、アシスタントコーチとして入団した根間コーチは、2月からヘッドコーチ代行に就任し、プレイオフまでのレイクスの指揮を執ってきました。

カンファレンス・セミファイナルの敗戦のあとは、スコアを書き込んでポケットに入れ「この日のことを忘れない」と印象的なコメントを残しました。
今回は、少し時間を置いて、リラックスしたこのタイミングで、プレイオフと今シーズン全体を振り返ってもらいます。


―根間HC代行が思う、琉球戦の敗因は。
まず最初の誤算は、ジェフ・ニュートンが(故障で)出てこなかったこと。
ジェフのいるイメージでずっと練習を進めてきたからね。
琉球はディニオン・スニードも控えで、スターターに純粋なインサイドプレイヤーがいなかった。
直前でわかったから、アドバンテージのあるインサイド中心で攻める作戦に切り替えたが、それが徹底できず、結果としてアウトサイド中心の攻めになり、ジャンプショットが外れた。
あと、序盤はもう全部と言ってもいいくらい、シュートをよく決められた。
本来ジェフにつくはずのゲイリー(・ハミルトン)がデイビッド・パルマーに外に引きずり出されて、という要素はあったけど、全部が全部つききれていないわけじゃなかった。
正直、あんなに決められるとは思わなかったね。








―そこから、どう立て直していきましたか。
立て直す、というよりは、軌道修正する感じだった。
バスケットにアタックする、そのあとのディフェンスをしっかりする、という今までやってきたことができてなかったから、まずそこからちゃんとやろう、と言った。
そこからはある程度、きちんとできた。
ゾーン(ディフェンス)を時々入れたりしていたんだけど、そこからスニードを入れられてリバウンドを取られる悪循環に陥った。2日目はアンソニー・マクヘンリーにゲイリー、パルマーにラマー(・ライス)をつけたけど、それでも決められた。

あと、2日間通じての印象としてはウチが追い上げた時間も結構あって「よし、捕まえた」と思っても、これを止めればいける、という1本のオフェンスをことごとく決められて「ううん」とうならされた。
ゲームを左右するプレイは両日ともいっぱいあったんだけど、結果がことごとく琉球にいった記憶がある。ウチがアタックしたプレイがオフェンスチャージングになったりね。
いろんな意味で「差」を感じたシリーズだった。




―その「差」とはなんでしょう?
ひとことで言えば、(琉球HCの)桶谷さんが1年かけて徹底してきたこと、自分が(HC代行)就任後の20数試合で徹底してきたことが、どれだけできていたか、の差かな。
その差が、1年間の集大成として、あのシリーズに出た。
もちろん、やっているときはこれがベストだ、100%だと思ってやってきた。
でも、負けるということは、差があるということであり、足りないものがあるということ。
これを、次につなげなくちゃいけない。

bjリーグでは、毎週末に2試合が行われるわけだけど、練習のある平日の過ごし方が大事。
練習をどう過ごすか、その前後の時間でなにをして、どう過ごすか。
その結果が、試合に出る。
82試合、プレイオフを含めれば100試合近くをやるNBAでは、試合を通じてチームを醸成していく比率が高い。だけど、平日練習、週末が試合というルーティーンのbjリーグでは、練習の間にチームケミストリー、そして個人のレベルアップの両方を図らなくてはいけない。
それが、アシスタントコーチだったときを含めて、もっと、もっとできたんじゃないかな、と今は思う。


―もっとできた点、とは?
いろいろあるけど、特に思うのは、練習段階で、外国人選手に対して個としてのレベルアップに対してのアクションが、もっとできたんじゃないかという点。
体力面では、チーム合流当初から、ハードワークをどれだけ意識づけて、取り組ませるか。そのことによって、故障の予防にもなるし、試合でのスタミナ増進にもなる。
技術面でもそう。
もちろん、もともと持っている技術をきちんと評価した上で「助っ人」として呼ぶわけだけど、外国人選手がもともとの自分をチームにフィットさせる努力だけでなく、個人として自分がいまあるレベルの殻を破ろうとしてくれないと、シーズン前に想定した以上のキャパシティを持つチームはできない。
その「個」に対しては、今季もアプローチしたけど「もっとできたな」と思うのが正直なところだ。

チームとしてのケミストリー(=化学反応。チームワークを意味する言葉)は、シーズンで一緒に過ごしていく中で自然に、ある意味では強制的に醸成していく側面の強いものだけど、個人のレベルアップは、個々が取り組まなければ絶対にできない。
当然だけど、個人がレベルアップすれば、その成果がチームにもいい効果をもたらし、チームとしてできることが増える。これで、個人とチーム両方に相乗効果がでて、好循環を作り出せる。
個人に足りない点があれば、チームとしてそれを補うべく指導し、レベルアップへの手助けをする。
そのアプローチを、外国人選手に対してもっとできた気がしている。


―来季に向けては。
レイクスはbjリーグの中でも、高いレベルにあるチーム。
この中で挑戦し続けて、成長していきたい。

コーチを始めて、ある人に言われたことがある。
「濃密な練習をしっかりできてたら、タイムアウトの時、言うことないでしょ」ってね。
言われたときは「言うことあるでしょ」と思ったけど、1試合だけ、本当に言うことがない、何も言う必要のない試合があった。
それはなんともいえない体験だったね。

来季どういう立場になるとしても、自分も一コーチとして成長しなくてはいけないと考えている。
自分の、人間としてのキャパシティをもっと大きくしないとね。

その上で、
選手の成長を手助けして、
チームの成果をもっと大きくできるように、
全力を尽くすよ。



(編集後記)
VOICE OF LAKES登場回数ナンバーワンの根間HC代行。
当然ながらブログ担当が、もっとも多く話を聞いた人でもありました。

HC代行としての成績はレギュラーシーズン11勝5敗、プレイオフ2勝3敗。
一貫して、バスケットにアタックすること、オフェンスを共通理解のある形で終わり、イージーな失点をなくすこと、の2点を追求した根間HC代行。
アシスタントコーチから始まったこの1年、決して口にしませんが、連敗を受けてのHC代行就任はきっと「やってやる」という気持ちとともに、ある種の重圧があったことでしょう。
直後にリーグ、スポーツ界全体を揺るがす東日本大震災も起こりました。

諸々の状況を乗り越えてレギュラーシーズン最終盤ではひとつも負けられない状況で見事4連勝。
京都の猛追を交わしてプレイオフ初のホーム開催を勝ち取り、その京都をプレイオフで下した。
この成果は、間違いなく根間HC代行が作ったチームの力です。

「もっと、もっとやれた」。
もどかしそうに語る根間HC代行は、もう、未来を見つめています。

レイクスのいい未来を見つめるべく、シーズンをこれでもかと振り返った当ブログも、あと1回の更新を残すのみとなりました。
最後まで、全力投球いたします。




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Posted by 滋賀レイクスターズat 2011年05月27日14:41Comments(0)VOICE OF LAKES

VOICE OF LAKES#16―藤原隆充(2)

VOICE OF LAKES第16回。
今回は、キャプテン・ワラにプレイオフを総括してもらいます。



琉球戦、なぜ勝てなかったのか。
その原因は、どこにあったのか…。
レギュラーシーズンからの総括も含めて、語ってもらいました。

―ズバリ、琉球戦の敗因は、どこにあったのでしょうか。
ひとことで言えば、気持ちが入りすぎたところが大きい。
特に、初戦の1Q、0-9になってしまった場面にそれは集約される。
オフェンスの共通認識が欠け、約束事にないシュート、そしてそれを外す、というオフェンスが続いてしまった。京都戦もそうだったけど、沖縄での1戦目も気負いがモロに出てしまって、オフェンスもディフェンスも本当にちぐはぐだった。
あの日に限って言えば、好調だったユウ(岡田優)、ペップ(ジョシュ・ペッパーズ)なんかが出てきたベンチメンバーのユニットのほうが、まだチームとして機能していた。だから追い上げもできたんだけどね。それでも、レイクス全体としてちぐはぐだったのは変わらない。

言い訳めいてしまうけど、個人的にはアウェーで行って、土曜日に昼の1時に試合、というシーズン中にやったことのない日程にもリズムを崩されたかな。
もちろんそれも含めて向こうのホームコートアドバンテージなんだけどね。
そんなことも含めて、ホームで戦って、勝って有明にいける地区1位、2位に入らないとダメだなと改めて感じた。「たられば」に過ぎないんだけど、たとえば1位に入って、ホームで勝って、そのまま有明に行く、という状況が作れていたら、シーズンの結果はぜんぜん違うものになっていたと思う。



―デイビッド・パルマー、小菅直人の両選手にいいところでシュートを決められました。
パルマーが本当によすぎたよね。
正直「シュート入りすぎだろ!」って思ったからね。
レイクスでいうと、パルマーはゲイリー(・ハミルトン)、ラマー(・ライス)で守るしかないんだけど、ゲイリーが(本来のプレイエリアである)ゴール下のペイント内からだいぶ外に引っぱり出されて、つききれない。そこからゲイリーのいないインサイドにパスを入れられたりもしたし、それがディフェンス面ではしんどかったな。
そして小菅。
いい位置でもらってたし、よく決めていた(注:第1戦、フィールドゴールは5本全て成功)。彼は新潟時代のチームメイトだったからよく知っているんだけど、本当にボールのもらい方が上手いね。


―京都戦の第2戦で、いい流れができていたと思ったのですが…。

僕自身も第2戦、すごくいいチームプレイができて、「チームになった」と感じた。
だけど、プレイオフ、負けられない、後がない、という状況がそうさせただけなのかもしれない。
いま思えば、京都戦の勝利で得た満足感を引きずり過ぎないように、琉球戦の前に一度、もっとしっかり仕切りなおすべきだったかな、とも思う。
(キャプテンとして)あのあとの最初の練習で、一喝する必要があったのかもしれない。

京都戦の勝利で「いける」と思ったところを、上手くつなげられない。
レギュラーシーズンでも、土曜大勝したのに、日曜は大敗する、あるいはその逆…なんてパターンがあったからね。琉球もよかったけど、レイクスの悪いところが出てしまった、という方が大きかった。
いろんな意味で、プレイオフの好不調の波は、今年のレイクスを象徴していたと思う。



―これは、シーズンを通しての弱点だったと?
認めざるを得ないんだけど、シーズンを通してレイクスには安定感がなかった。
スターター、プレイタイムの多いメンバーのほぼ全員が得点できる選手で、ともすればすぐにボールを長く持ってしまって、オフェンスが一人よがりになって停滞するリスクがある。でも、それをきっちりコントロールして、ボールのシェアができた日はすごく強かった。もともと能力は高いんだからね。だけど、ボールのシェアができない日は「個」としてのオフェンス頼みになり、その成否が勝負を決める。
単純に言えば、打ったシュートが入れば勝つし、入らなければ負ける、ということになる。
これでは、安定感を望むのは難しい。

それと、これは怪我が大きいんだけど、しっかりと戦術を作りこむことができなかった。
例えば、ヘッドコーチが根間代行に交代した後の3月、ペップとマイキー(・マーシャル)を同時に出すフォーメーションの成果が明確に見えた。インサイドに割って入ってフリースローをもらって、高い確率で決めるペップと、それより少し外のエリアを中心にプレイして、レーンが空けば中に切れ込んでくるマイキーのダブルウィングは相手にすごいインパクトを与えることができた。

だけど、あれも2人を同時に出すとフロアバランス上、どうしてもリバウンドが弱くなったり、ディフェンスで少しバランスが悪くなるリスクがある。そこを埋めるためにゾーンディフェンスを敷くとか、ヘルプとローテーションの精度を上げるとか、3-4月の間にしっかりその対策を練り上げるべきなんだけど、そこが不十分なうちにペップが怪我してしまった。ペップが加入した2月には、直後にマイキーが怪我をしてしまったしね。



―レイクスの課題は「作りこみ」にあるということになりますか。
そうとも言えるね。
たとえばファイナルに進出した浜松、琉球はそういうプレイが多い。
比較的同じメンバーで長くやっているというのもあるんだろうけど、自信をもって展開するプレイ、フォーメーションの数が多く、一つ一つがきちんと練られている。誰かが個人で状況を打開するというのとは違って、「困ったときでも、きっちり得点を取れるチームプレイ」があるんだ。
それが多ければ多いほど、チームは安定した戦いができる。
琉球は一人ひとりがボールを長く持つのでなくて、何度も持つ。ボールを回して、何度もね。外国人も、日本人も、みんながロールプレイヤー(与えられた役割をしっかり果たすプレイヤーの意。自らの得点にこだわらないプレイヤーを指すことが多い)という感じだった。

レイクスの場合は、1on1で状況を打開できてしまうメンバーが多いから、どうしてもそれが試合中に出てしまう。苦しい展開になると余計、そこに頼るプレイをしてしまう。パスをしっかりまわす、チームとして誰かに打たせる、周りがその状況を作り出すべくスクリーン、リバウンド、ボールのないところの動きをしっかりとこなす…。それができて、高い能力を持つ選手が、ロールプレイヤーの集まりとしてチームとして機能すれば、すごく強かった。
実際に、そうなった試合もあった。
京都戦のようにね。


―来季に向けては。
しっかりコントロールの効いたチームになる必要がある。
過去3シーズンで、一番可能性を感じさせるメンバーだった。あとは、さっき言ったように、しっかり役割を分担して戦えるようにチームをコントロールできれば、それぞれの能力はすごく高いし、無敵だと思う。
だけど、今年は機能する試合と機能しない試合を行ったりきたりして、チームとしてのスタイルを確立しきれなかった。
その安定感のなさが、プレイオフの戦いにも出てしまった。
能力の高さがありながら、そういうチームを作り上げきれなかったのは、キャプテンとして悔しいし、いち選手としても、人間としても悔しい。
力不足を痛感したよ。
なかなか難しいとは思うけど、もう一度、このメンバーでやりたいね。

それは挑戦でもあるけど、可能性を感じるから。



(編集後記)
ワラの悔しさが伝わってくるインタビューでした。
メンバーの能力は過去最高、でもそれを生かす戦い方を確立するのは難しい。
その難しさは、シーズン前からわかっていて、それが、記者会見での「想定内」という発言につながったんだそうです。
それだけに、そこを打開できなかった、という悩みは深いようですね。
レイクスとして、この課題をどう克服するか。
それが、来シーズンへ向けての第1歩かもしれません。


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Posted by 滋賀レイクスターズat 2011年05月25日08:21Comments(0)VOICE OF LAKES

VOICE OF LAKES#15-岡田優(2)

プレイオフは、シーズンを通して圧倒的な強さを見せ続けた浜松の優勝という形で幕を閉じました。
やはり、安定した戦いぶりが、きちんとファイナル4でも出せていましたね。


さて、VOICE OF LAKES第15回。
今回は、カンファレンス・セミファイナルの琉球ゴールデンキングス戦第2戦で獅子奮迅の活躍を見せたユウこと#9岡田優選手に、プレイオフを振り返ってもらいたいと思います。
最後は退場になってしまったとはいえ、熱い情熱を見せてくれたユウ。
前回の登場ではレギュラーシーズン、苦しみながら戦ってきたことが中心でしたが、今回はそこからプレイオフにどう入っていき、どんな風に沖縄でのプレイにつながっていったのか、じっくりと語ってもらいました。


―まず「あの」シーンを振り返ってください。カンファレンス・セミファイナル第2戦、13点差の残り1分16秒、テクニカルファウルを受けて退場になってしまいました。
あの直前のプレイは、時間と点差(1分半、91-78の13点ビハインド)から、自分としてはきわめて冷静に展開したものだった。
ファウルをもらって3本フリースローを打つために、最初から相手のディフェンダーを誘い込む計算をしていたし、実際にファウルをもらったつもり。
あそこで3点とれなかったら、もう追いつくのはほとんど無理になる。
もちろん、笛が吹かれなかったからそれまでではあるんだけど、あのプレイのもつ意味、大きさをわかっていたから、ああいう行動になってしまった。


―しかし、あの試合は積極的なプレイを展開し、得点(18点)にも結びつけていましたね。

あの日特に調子がよかった、シュートタッチがよかった、というわけではない。
いつものように、レギュラーシーズンとまったく変わらず、ベンチから出た。
後から試合を見返すと、もう2-3本決めとかなきゃいけないシュートがあったしね。
ベンチスタートである自分が出るときは、何かがダメなとき。
与えられた時間で、なんとか結果を出したかった。
積極的にいって、得点できた。
自分がプレイしているとき、いい流れをもたらすことはできたと思う。


―アウェイでのプレイオフ。沖縄では満員の体育館、大歓声でした。やりにくさはありましたか。
それはまったく関係なかった。
キングスも、あのくらいシュートが決まることも含めていつも通りの強さだったし、特別、なにか違うことをやってきたわけでもない。
むしろ、レイクスのほうが不利な展開を自分たちで演出してしまった。京都戦に比べていい意味でも、悪い意味でも、意識が強かった。アウェイだから1試合目をなんとしても取りたい、ということはみんな話していたし、強く認識していた。
それなのに1戦目、1Qの0-9スタート。
1本決めたい焦りが出て、今までにないオフェンスをして、いつもと違うシュートを打った。
後半はいつものバスケットボールができたから、追い上げられた。
いつもどおりのバスケットを、キングスは40分できて、レイクスは40分できなかった。
端的に言えば、その差が出てしまった。
確かに、経験豊富なキングスの試合運びが上手く、いつものバスケットボールをさせてもらえなかった、ということもあるんだろうけど、それを試合中に修正できず、気づけなかったことで、キングスを助けてしまった要素のほうが大きいと思う。


―レイクスの今シーズン、プレイオフも含めて振り返ると、チームとして、あるいは個人として、どんなシーズンだったのでしょう。
まず、チームとして。
レギュラーシーズン、2月まで1位できてたのに4位になってしまった。
プレイオフでも、勝てたのに、自分たちで流れを渡し、勝ちを逃してしまった。琉球戦後に少し話したけど、選手はみんなその原因を理解していると思う。
確かにプレイオフ、ホーム初開催に勝ったとはいえ、ファーストラウンドに過ぎず、4位と5位の戦いに過ぎない、ともいえる。そして、せっかくホームの京都戦でいいバスケットボールができたのに、アウェイ(沖縄)に行くとそれが出せなかった。
そのあたり、まだ有明に行くレベルになれてなかったということなのかな、と思う。

個人としては、やはり、シーズン当初のチームにきちんとフィットできなかった時期が、もったいなかった。そこに早くあわせられれば、もっといい流れをチームにもたらすことができたし、自分のもつ力をチームに使い、生かすことができたはず。
セミファイナルではそれができて、積極的に攻められた。
ただ、やはりそこに達するまでが遅かったと思う。



―来シーズンにむけては。
まずチームとしては、沖縄での負けを、いい方向につなげる必要がある。勝ちを逃した原因を、レイクス全体できっちり整理しなくてはいけないなと感じている。
レギュラーシーズン、なぜ首位をキープできなかったのか、プレイオフでも、なぜ琉球戦でスタートダッシュを許してしまったのか…。
あれだけのいい選手が集まったチームで、キングス相手にも(セミファイナル第2戦のように)前半18点差にされても、2点差までもっていく実力はあるチーム。
なのになぜ勝てないのか、勝ちきれないのか。
自分が加わったのは今季からだが、レイクスは確かに一歩ずつ、階段を上っているし、有明に近づいている。ただその一方で、勝ちきれないという課題は、外から見ていた昨年と、中に入った今年を通して、同じまま残っているようにも思う。

来季に向けてはこの結果を受け止めて、レイクス全体で変化をしなくてはいけないと感じている。
やっぱり、勝てるようにならないといけないから。
同じことをやっていたら、有明はまだまだ遠い。
変化すれば必ず勝てるわけではないが、変化なくして勝利はないとすら思う。
どう変化するのかは、もちろん楽しみでもある。
自分としても、今年は苦しんだけれど、チームへの理解度が深まる来季は、もっとよくなると思う。


(編集後記)
今季苦しみぬいたユウでしたが、シーズンが進むにつれ、迷いが消えていったといいます。
プレイオフでは、しっかりと自分の役割を果たし、熱い情熱を見せてくれました。
来季、ユウのさらなる活躍を期待しましょう!
こんな笑顔が、もっと見られるように…。







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Posted by 滋賀レイクスターズat 2011年05月23日12:47Comments(0)VOICE OF LAKES

記者会見やりました!2

楽しみにしてくださっていたみなさま、長らくお待たせいたしました。
やはり、選手・スタッフともども、沖縄での敗戦の後、心を整理するのに、ある程度の時間を必要としました。
みなさまもワラの心の葛藤はよくご存知でしょうが、ブログ担当が話した、どの選手も程度の差こそあれ、それは一緒です。

しかしいつまでも、下を向いて悔しがっているわけにもいきませんし、来シーズンに向け、きちんと課題を整理しなくてはなりません。
そう考えまして、まずは新聞、テレビ、ラジオ各社様を対象にした、記者会見を滋賀県庁会見室にて行いました!
すでに報道でごらんになった方もいらっしゃるかもしれませんね。
レイクスとしても、リーグとしても波乱万丈の今シーズンを報告すべく、坂井信介代表兼GM、根間洋一HC代行、藤原隆充キャプテンの3人が、チームを代表して出席しました。


出席者の冒頭のごあいさつはトップページのビデオでご紹介しますので、こちらではレイクスの出席者と記者のみなさんとの一問一答の模様をお伝えします!


―根間HC代行へ。シーズン途中でヘッドコーチが交代するなど、難しいシーズンになったが、HC代行を支えたのは何だったのか?

根間洋一ヘッドコーチ代行(以下、根間) 2月、前ヘッドコーチが解任され、アシスタントコーチからヘッドコーチ代行へ昇格する形になった。まず、助かったのは選手一人ひとりが、コーチ交代を乗り越えて、一貫して次のゲームへの集中を続けてくれたこと。
そして、縁の下の力持ちである選手兼アシスタントコーチの石橋晴行に代表される、周りのスタッフに助けられ続けた、HC代行以降の期間だったなと実感しています。

そして、なんといっても就任直後の大震災が大きかった。
今、バスケットボールをするべきなのか、チームとしてどうあるべきなのか、本当に一から考える機会になりました。
そしてそれは、バスケットボールをできる喜び、意義へとつながっていきました。

日本のプロスポーツの中で、リーグを再開したのはわれわれが最初だと聞いています。
毎週、試合をやるごとに「意義はあるんだ」という思いが強くなっていきました。
それはまた、チームがひとつになる努力を改めてやり直す、いい機会にもなりました。

いろんな意味で、周りのスタッフや、選手の協力があって乗り切れたんだと思いますね。


―就任期間中、取り組んできたことは。
根間 失点を減らすため「オフェンスの終わり方を共通理解のあるものに」とずっと言ってきました。
就任したときに得失点差が1点しかなく、上位チームの失点としては飛びぬけていた。
すなわち不安定な戦いをしていたということで、ハーフコートのディフェンス強化よりもまず、変なオフェンスの終わり方からイージーな失点を重ねるのを防ぐのが先決でした。

オフェンスでは、アーリーオフェンスがレイクスのメンバー構成上、合っていると思ったので、アシスタントコーチ時代から前ヘッドコーチと共に取り組んできましたが、じょじょにアシストが伸び、ターンオーバーも減少傾向になりました。
バスケットにアタックする、という戦術も根付いてきて、フリースロー試投数も増えてきました。
少しずつ、狙ったことができてきたとは感じています。

―藤原キャプテンへ。首位を続けた前半、大震災、プレイオフ初勝利、そしてカンファレンスセミファイナル敗北。すごくいろんな経験をしたシーズンだったかと思うが、一言でいえばどんなシーズンだったか。
藤原隆充キャプテン(以下、藤原) 「想定内」で終わったシーズンだった、といえます。
シーズン前からバスケットボールをチームでやるなかで、「だいたい、こうなるだろうな」という想定をしていました。その自分の想定を破るために、そうなりたくないと思って、やってきたんですが、結果は、想定内に終わってしまいました。


―願うようにいかないその中で、ブースターの存在が支えになったか。
藤原 3年目、滋賀のみなさんは大きな期待を抱いてくれたと思います。メンバーを見ても、レイクスほどに「全員知ってる」というチームはありません。そこそこ名の通った、実績のある選手ばかり。
素人の方でも「優勝するんじゃないか」と期待させたと思います。
その期待に応えられなかったのは、非常に申し訳なく思いますね。

(敗退した)沖縄では、2試合とも観客が3000人を超えていたし、確かに大声援だったけど、(勝利した)プレイオフの京都戦のようなインパクトは感じなかった。
やはり、レイクスブースターは今年もナンバーワンだと思いましたね。常にブースターさんが背中を押してくれたのは間違いない。いい時も、悪いときも、僕が腐りかけたときも、くじけそうになったときも、ブースターのみなさんのおかげで戦いぬけました。
本当に、感謝したいですね。


―HC解任などもあり、チームがバラバラになりかねないシーズンだったかと思うが、どう乗り切ったか。
藤原 その意味では、本当に難しいシーズンでした。
勝つために何よりも大事なチームワークは、積み重ねるもの。
今日できないことが、明日できるというものじゃない。
チームがまとまって戦えている感覚の試合はもちろんありました。
ただ、それを安定して出し続けられなかったな、というのが正直なところです。

あれだけのメンバーがそろうと、どうしても難しい。
能力が高いから、そのぶん自己主張も強いですしね(笑)
それをどうまとめるかというのは今年の課題だったんですが、チームとして作り上げきれなかった。
そこには、すごく責任を感じていますね。

ただ、もちろんみんな、負けるためにやってるわけじゃないし、各々が「優勝するんだ」という気持ちでプレイしていた。
その気持ちはお互い信じあえたんですが、それが優勝につながらなかった。
きつかったですね。

―プレイオフ京都戦、2戦目の逆転勝ちした試合では、かなりよかったように思えたが。
藤原 負けると後がない、という状況の中で、シーズン終わりにきて、最高の試合ができた。
プレイオフ、ホーム初開催、おとなり京都戦という大事な状況のなかで出た。だから、あの試合の後「これでいけるんじゃないか」、「優勝できるんじゃないか」と、勢いだけでなく体感できたんですけどね…。
しかし、それを琉球戦では出せなかった。
ある意味ではそれが、今シーズンのレイクスの象徴だったのかな、と思いますね。


―坂井代表へ。レイクスのbjリーグ参入から今年で3シーズン目になるが、滋賀にバスケットボール文化は根付いてきたか?
坂井信介代表兼GM(以下、坂井) ゼロからのスタートでしたが、3年経過して初期段階はクリアしてきたのかな?と感じています。
みなさんの興味も、1年目とは確実に違ってきています。
1年目はプロバスケットボールのゲームのレベルの高さ、あるいはエンターテインメントの派手さ、チアリーダーの存在、といった「初めて見るものへの興味」が中心でしたが、今は明らかにゲームの内容、シーズンの戦い方、チーム、選手への支持、要望の高まりをはっきりと感じます。
応援も深み、厚みがでてきた。
チームの認知度もおかげさまで上がってきて、どこに行っても応援していただけるようになりました。



―それをさらに発展させるために今後、どうする?
坂井 まず、今年進出できなかったファイナル4に来年こそ進出できるチーム作りが第一です。
西地区の強豪として、これぞプロというゲームを安定して観客の皆さまにお見せすること、またエンターテインメント面や会場運営面でのレベルアップを図ること。
もっともっと、来場者のみなさまに楽しんでいただけるようにしないといけないと感じています。
そして、過去3年と同様にオフやオンシーズン問わず、学校訪問や地域のイベントへの出演などの社会貢献活動をしっかりやり、社会的使命を果たして滋賀におけるレイクスの存在意義をさらに高めること。

この3つがしっかりできれば、観客動員も伸び、スポンサー様の維持や更なる拡大につながると信じています。


…いかがでしたでしょうか。
このあとのフォトセッションでは、根間HC代行、ワラの2人がボールを持ったポーズをとったのですが、ここではおそらく、新聞には載らないであろう、「どうやって持とうか」「こんなかな」とやってるシーンをお届けしますね。





…最終完成形がこれです!






それではみなさま、ファイナルで。
…あと、もう数人の「声」をお届けします!


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Posted by 滋賀レイクスターズat 2011年05月19日10:01Comments(0)MEDIA SESSION